クリニックの設計
まず最初に、コロナ禍の中、医療従事者の皆様には感謝申し上げます。
ところで、ひと昔前はクリニックといえば白い無機質な空間で冷たい感じがありましたが、最近は木などの自然素材を多く使用したり、気持ちが元気になる効果を期待して温かみのある配色にするなど工夫がみられます。また、ゆとり感やラグジュアリー感のある素材で構成されたクリニックもあります。
クリニックが診療のクオリティはもちろん、患者さんにとってより快適な場所であるというメッセージを伝えるデザインを採用しています。
診療室は機能重視になりますので、主に待合室、問診室に素材や配色、照明の効果をうまく取り入れるようにしましょう。
また、エントランスの受付はクリニックのメッセージを発信できるスペースと考えてデザインするとよいでしょう。
待合室の椅子を長椅子だけではなく、一人掛け用の椅子も取り入れるクリニックもあります。
診療室は医療従事者と患者さんの導線がクロスしないように専用の導線が必要になることがあります。そのあたりのヒヤリングをしっかり行うことが重要です。
診療科目によってオペレーションが異なるので各診療科目の基本的なオペレーションは把握して設計しましょう。