色彩環境を考える
今日は色彩計画のスキルアップを目的として、カラーコーディネーターセミナーを受講しました。
グッドペインティングカラー受賞作品を第14回2011年から第24回2021年までの10年間の変遷をたどる内容でした。
新築では周辺環境やコンセプトに合わせた色彩計画を、改修では改修前と改修後の変化をみることができ、ほとんどが建物の外観の色彩計画でしたが、内装の色彩計画にも大変参考になりました。
今回のセミナーで学んだ色彩計画のポイントをここに箇条書きに残しておこうと思います。
・明度差のバランスを考慮する。
・自然環境、背景、植栽との調和性に目を向ける。
・主役だけでなく、周辺の要所要所にスポットをあてて全体の流れをつくる。
・視覚だけでなく、触覚、味覚、臭覚までも刺激させる色彩を展開する。
・日本の風土的な特徴を育てる景観を形成する。
・上質で飽きのこない生活環境を求める声が高い。
・社会性や関係性、社会とのつながりを色彩が媒介となりうることを意識する。
・多様なニーズに応えるには、周辺環境を丹念に調査し、立地環境への繊細な対応が必要である。
・地域には地域の色がある、地域の空気感や雰囲気を共に創っていく姿勢をもつ。
・目立たせる、誤魔化すというような色の使い方ではなく、日常的な生きるを支える景観形成の色彩を考える。
・色彩環境が新たなコミュニケーションの題材になるように計画する。
まだ自分の中に充分に落とし込めてませんが、空間を共に創っていくという姿勢が大切であると再確認した内容でした。